お墓 費用

お墓を建てる費用の相場はどれくらい?

 

お墓を作る人が一番気になるのは、お墓を作ろうと思ったときにどれくらいの費用がかかるのかということです。お墓の費用を算出したデータというのはいくつかありますが、正直に言って全国的なデータはあまり参考にはなりません。なぜなら地域によってお墓の建て方などには違いがあり、また使っている石材によっても価格は大きくぶれますし、宗教によっても墓のスタイルや付属品には大きな違いがあるからです。つまり、複雑な要素が絡む「お墓の費用」は全国一律で平均化することは出来ないと考えられます。数字上はできなくはありませんが、それがお墓を作りたいという人にとって役立つものではないということです。

 

お墓にかかってくる費用としては、墓地に支払う永代使用料、石材店に支払う墓を作るための費用、そして宗教にもよりますが、お墓をお墓として使うための様々な法要(宗教行事)のための費用が必要となってきます。こういったものを含めると、大雑把には100〜200万円程度はかかると考えておいた方が良いでしょう。

 

ただ、お金がかかることとは言え、高い安いでお墓の質が決まるのではありません。逆にお墓のことでお金のことを必要以上に口にするのも喜ばれません(実際には重要です)。ですから、何よりも大事な供養の気持ちをいかに形にするのか、そこを中心にして、理想と考える形に近いお墓を作るのが良いでしょう。そういった主体的な気持ちが無いと、石材店の営業マンにお墓を「売られる」形で購入してしまって、スッキリせず、ご先祖様にも申し訳ない気持ちになってしまいますよ。

 

お墓の費用はローン払い可能か?

 

お墓の料金は住宅ほどではありませんが、車と同程度になることも少なくありません。そのような買い物を一括でというのはなかなか難しく、そのために分割払いのローンが使える石材店も増えてきています。一般的には、注文時に代金の1/3〜半額を支払って、その後お墓が完成した際に残りを支払います。詳細は石材店によって違いがあるものですが、トラブルにならないように事前にしっかり確認するようにするべきです。デビットカードが使える場合には、一括で支払ってしまうことも可能かもしれません。
墓石店のローンの例としては、100万円のローンを10年で組むことが多くなります。月々の支払いを安くしたい、頭金を多く設定したいといった場合には、それに合わせて対応することもできるでしょう。墓石代金だけでなく、工事費や永代使用料などでもカード払いやローン払いが可能な場合もありますから、必要に応じて利用するのも良いかもしれません。中には、年金でローンを組んでお墓を購入する人もいます。普通の住宅ローンなどだと年金受給者は難しくなりますが、お墓の場合は可能になっています。ただし、十分な支払い能力があるとみなされる必要があることは変わりありません。

 

お墓は発注してすぐに完成品が届くものではなく、ある程度の納期が必要です。早くても1〜2カ月はかかるものと考えて、余裕を持って、早い段階から石材店に相談するようにしましょう。支払い方法などを検討する時間を考えても、早め早めに動くことが肝心です。

 

お墓購入後にかかる税金はあるの?

 

お墓を生前に建てることを嫌がる人がいますが、その理由として、縁起が悪い、コストがかかるというのがあります。しかし、実際には生前にお墓を作ることは仏教においては徳の高い行為とされていますし、コストがかかると言っても予想しているほどのことはありません。

 

基本的にお墓は家族で相続していくものですが、これは相続税の課税対象外となっています。お墓だけではなく、仏壇や位牌・祭具などについては非課税の財産として取り扱われることになっています。また、お墓の購入する際には墓地の1区画を利用しますが、その土地を購入するのではなく、永代使用権という権利を購入していることになり、購入者に所有権があるわけではありません。そのため、税法上も税金がかかるものではありません。ただ、墓石や灯篭など墓地の上に建てるものは消費税の課税対象となります。

 

コストがかかるとすると、墓地で管理料金が発生する場合や、誰も入っていないとしても墓のメンテナンスをする必要があるためにその管理費用、そして寺院などとの付き合いが始まるために、様々な形での心づけが必要となることもあります。こういったものは大きな額ではありませんが、景気があまり良くない中でもありますので、できる限り出費は控えたいという場合には気になるかもしれません。しかしお墓を建てておくことによって相続税の課税対象額を減らすこともできますから、税金対策として行っておくことも重要です。このあたりは石材店か税理士かに聞いてみると詳しく教えてくれることでしょう。

 

お墓に関わる保証は?

 

墓石というのは非常に高価なものですから、誰しも買い物で失敗したくないと思うはずです。そのため、最近は墓石に保証制度を設けている石材店も増えてきました。最近は墓石の産地などをなるべく開示する動きが出てきています。国産以外にも中国やアフリカ、アメリカ、インドと、世界中から石材は輸入されて墓石として使われていますが、産地や種類によって耐久性や石の品質は大きく違いがあります。

 

工事が終わっても、いろんな形でお墓は壊れるものです。いい加減な工事なら石のつなぎ目は3年ぐらいでボロが出始め、7年ぐらいでお墓が傾いたりします。保証期間内であれば対応してくれるだろうと思っても、こういったものは対象に含まれていないといわれることがあります。ですから、保証の内容にはしっかり目を通しておく必要があります。また、着工される工事や石材の品質と、保証の内容が見合ったものか確認する必要があります。お墓アドバイザーなどに相談してみると良いでしょう。中には、基礎工事は弱くしていて、基礎工事部分の保証はついていないというケースもあるのです。

 

墓石も、カタログで紹介されたものと実際に届いた石が全然違うこともあります。そして、石の切り方や磨き方がよくない場合があります。こういった場合に取り替えてくれるお店なのか、保証の内容なのか、こういったこともしっかり確認する必要があります。
石材店は長くお世話になりますから、しっかりしたお店を選ぶことが大切です。価格だけで選んでしまうと、後々大変になることも少なくありませんから注意してください。

 

お墓の石の種類は?

 

日本においてお墓に使われる石といえば御影石(みかげいし)です。御影石はお墓だけでなく、様々な石碑や建築材としても利用されています。御影石はそもそも兵庫県の御影地方で採れる石材を指す言葉でした。しかし、現在ではお墓に使われている石材全般を指して言う言葉になりつつあります。

 

いまは兵庫の御影石は「本御影石」と呼んで区別をするようになっています。いまは採掘が難しくなっているので、本御影石を見る機会は今後少なくなるでしょう。本御影石は花崗岩に属するのですが、昨今の御影石の中には花崗岩意外の岩石も多くなっています。御影石とはもう、表面が鏡面磨きされている硬い石というような感じになりつつあります。

 

御影石だけでなく、お墓には大谷石、白河石、鉄平石といったものもよく使われています。これは墓石本体ではなく、外柵材として利用されます。一昔前のお墓の外柵は大谷石が非常に多くなっていました。色合いや価格から選ばれていたのですが、耐久性が高くはないので今は減ってきています。今は中国で加工した方が何かと安くなるために、御影石を中国で加工する方が国内でしか加工していない大谷石や白河石よりも安いことも多いのです。御影石の方が丈夫で長持ちし、そして墓石との一体感も出ますので喜ばれているのですね。

 

多くの種類の石材がありますが、あまりにも多くの石材を並べてみても素人が選ぶのは非常に難しいと思います。石材店のプロですら選ぶのが大変というくらいです。ですから、余程の事情が無い限りは信頼できるお店の提案の中から選ぶのが現実的です。

 

デザインお墓が主流に

 

石材店によっては、今や新しい墓石注文の8割は西洋風の墓石と言われるほど、洋型墓石が流行をしているそうです。見た目もカッコよく、威圧感もなく、お墓としても周囲の環境と調和しやすいということで人気が高まってきています。

 

洋型というと、キリスト教徒の方が主に選択するお墓と考えられていましたが、最近は無宗教の人はもちろん、仏教徒の方であっても選ばれるというケースが増えています。和型のお墓は非常にしっかりしていて格調が高いのですが、コストが非常に高い上、近年多くなっている自信や台風などの自然災害に弱いという面があり、低コストで災害に強いとされている洋型に注目が集まっていると言われています。そして、お墓参りの際ニメンテナンスもしやすいということや、墓参りの際に複雑な作法なども必要ないなどの気楽さが人気になっているようです。

 

洋型の墓石が人気となっているのは、今の時代の影響があるといわれていて、墓石に刻む文字やデザインがかなり自由にできるからとされています。和型では戒名や家名を彫るのが一般的ですが、洋型では好きなメッセージや単語などを彫ったり、絵柄を彫ったりということが自由に行なわれています。墓石の色も特に縛りが無いので、大理石を使った白いお墓なども多く見られますし、なかなか和型にはない緑や赤などの色も見られます。

 

デザイン墓石という単語が出てくるほど、デザインを重視する人が増えている現代のお墓事情ですが、大事なのはそのお墓を通して故人を偲ぶことです。ですから、あまり故人と関係の無いところで奇抜さやデザイン性を追及しないように注意しなくてはなりません。

 

お墓の工事方法は?

 

お墓の工事には今のところ、法律や法令がなく、墓石店の独自基準によって工事方法が決められています。そのため、契約上のトラブルが生じることも少なくありません。大きく「基礎工事」と「建上(石積み)工事」に分けられるのですが、基礎工事というのは墓石を立てるための場所を作る工事です。墓石は一般的に1.5〜2.5トンにもなりますから、その重みに長年耐えられるようにしっかり行う必要があります。基礎工事では、床を深く掘っていき、そこに砕石を入れ、圧をかけていきます。これによって地盤を強くすると共に、水はけもよくすることができます。さらに鉄筋で土台を敷地内に作っていき、コンクリートを厚く敷設していきます。

 

こういった基礎工事を経て石を積んでいく建上工事となりますが、基礎工事で作った土台はこの建上工事が終わる頃にはほとんど見えなくなります。建上工事では、石を正確に積んでいき、ズレが生じないようにすることや、石と石のつなぎ目が開かないようにすることが見栄えや耐久性の上でも大切となります。

 

こういった工事の方法については、業者によって違いがありますから、必ずしも上記のような工程を経て行うかはわかりません。担当者との相談の時間には、基礎工事や工法についてその内容を細かく聞いてみると良いでしょう。途中で仕様の変更が出てくるとトラブルになりやすいので、問題が生じないように希望することは先に全部伝えておくことも大切です。また、サポートやアフターサービスなどにも注意して契約しましょう。

 

お墓が完成するまでの期間は?

 

お墓を建てようと考える場合には、生前に先のことを考えて建てておくという場合もありますし、また不慮の事故によって命が失われ、できるだけ早く建てたいという場合もあると思います。基本的にお墓を作るためにかかる時間は、どのような石材でどのようなお墓を作るかということにかかってきます。そして、少しでも早く作りたい場合には多くの部分を前もって考え、決定していかなければなりません。

 

もしもデザインや刻み文字などがオーダーメイドのものになる場合には、それだけ納期が遅れるようになってしまいます。当然、墓地の面積が広くなるほど時間がかかるということも忘れてはいけません。墓作りは一生に一度、あるかないかのことですから、先々まで考えるとしっかりしていきたいものです。そのためには早めに動くように心がけましょう。

 

お墓を購入する流れとしては、まずは希望者と業者の担当者による打ち合わせによって詳細をつめていき、見積りを出します。それで発注することになるのですが、手付け金の支払いが必要になり、残りは分割して払っていくようになります。その後、石を発注して、入荷し検品を済ませ、文字の彫刻が済んでから基礎工事が始まります。外柵工事を行って、最後に墓石本体の設置をし、納骨式などの必要な法要をサポート、アフターケアなどを定期的に行なっていきます。納期は全てお任せの市販品で済ませるなら早くて3週間ほど、長ければ半年程度かかることも少なくありません。人気のある業者ほど、他の注文も多く取り掛かるまでにも時間がかかりがちですから、急ぎの時は避けた方が良いかもしれません。